2023年3月11日
東京国立博物館へ行ってきました。
トーハクでは、3月7日~5月7日まで、
特別展『東福寺』が開催されています。
公式サイト→https://tofukuji2023.jp/index.html
特別展『東福寺』

東福寺は京都の禅宗寺院です。
会期は、2023年3月7日~5月7日まで。
新緑や紅葉の名所として知られる東福寺は、京都を代表する禅寺の一つです。朝廷の最高権力者・九条道家の発願により、中国で禅を学んだ円爾(聖一国師)を開山に迎えて創建されました。「東福寺」の名は、奈良の東大寺と興福寺になぞらえて、その一字ずつをとったことに由来します。中世の面影を色濃く止める巨大な建造物の数々は圧倒的スケールを誇り、その特徴を表した「東福寺の伽藍面」の通称で知られています。
東福寺の寺宝をまとめて紹介する初の機会となる本展では、伝説の絵仏師・明兆による記念碑的大作「五百羅漢図」全幅を修理後初公開するとともに、巨大伽藍にふさわしい特大サイズの仏像や書画類も一堂に展覧いたします(※会期中入れ替えがあります)。草創以来の東福寺の歴史を辿りつつ、大陸との交流を通して花開いた禅宗文化の全容を幅広く紹介し、東福寺の日本文化における意義とその魅力を余すところなくご覧いただきます。
配布パンフレットより
感想
内部はほぼ撮影禁止だったため、感想を記します。
吉山明兆
圧倒されたのが、明兆作の『五百羅漢図』
一室に並んだ羅漢図の数々に、異様な雰囲気を感じます。
漫画で解説しているのが何点かあってちょっと笑いました。
『羅漢』とは、『尊敬に値するもの』という意味で
釈迦の優れた弟子のこと。釈迦が涅槃に入った(亡くなった)あとも
厳しい修行をしながら人々を救済していたそうです。
他の明兆作で言えば、『達磨・蝦蟇鉄拐図』もよかったです。
禅宗の開祖・達磨法師の掛軸の両側に蝦蟇・鉄拐。
とても力強い画力が際立っています。
※根津博物館所蔵の五百羅漢図
→https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/126194
円爾
肖像画はこちら
https://twitter.com/tofukuji2023/status/1634426423346884608
東福寺開山の祖・円爾と師匠である無準師範の交流も興味深く拝見しました。
詳細はリンクの『板渡の墨蹟』にて。
→https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/212219
円爾は駿河国出身で、中国・径山にて修行したので
径山の特産であったお茶を持ち帰り静岡茶の始祖に。
また、うどんなど麺類の始祖でもあるそうです。
文化だけでなく食生活にも影響を与えていたのですね。
肖像画た多数現存していることろを見ると
弟子からとても慕われていたことがよくわかります。
彫刻・尊像
これも圧倒的でした。
四天王像・金剛力士像などと目が合うと
何故か背筋が伸びます(;’∀’)
とにかくスケールが大きいです。
これが収まるとなると本堂は…
と想像すると、現地へ行きたくなりました。
写真→https://twitter.com/tofukuji2023
写真
東福寺旧本尊
3点のみ撮影可能です。
釈迦如来坐像




神々しい…
仏手




約2メートルあります。
これだけ大きい仏手ですから
御本尊もさぞ大きいのでしょうね
蓮弁


台座に使われるのが蓮弁と…
通天橋(再現)
景色はイラストです。




御朱印

記念の御朱印を購入しました。
税込み1000円です。
まとめ
今回も知的好奇心を満たしてくれた
とても素晴らしい展覧会でした。
会期中入れ替えの中で、『令和の大修理完成記念』大涅槃図が4月15日から特別公開されるそうなので、公開中にまた現地へ伺いたいと思います。
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