東京国立博物館・春②~埴輪とひな人形と未来の国宝と…

2023年3月11日
東京国立博物館に来ています。

2回目は、特集展・常設展を回って参ります。

展覧会・催し物

コレクションの探究『はにわ展から50年』
特集『おひなさまと日本の人形』
未来の国宝
その他の常設展

前編・特別展『東福寺』はこちら↓

設立150年記念特集・コレクションの探究『はにわ展から50年』

 昭和48(1973)年、特別展観「はにわ」が東京国立博物館で開催されました。本特集は、その「はにわ」展から現在にいたる東京国立博物館が所蔵する埴輪の50年間を振り返ります。

 埴輪に関する調査研究は、この50年間で格段に進み、出土古墳の特定や出土品の性格について再評価が日々行われて来ました。調査技術も進歩し、とりわけ三次元計測によって埴輪の外形を克明に記録できるようになり、X線CT撮影によって埴輪の内部の様子を詳細に観察できるようになりました。この成果は修理やレプリカの作成などにも活かされています。

 現在では考古分野で注目されることの多い埴輪ですが、美術史の観点からも高い評価が得られています。ここでは国立博物館のニュースの題字や挿絵を担当し、当館とも縁の深い、版画家の斎藤清が愛した埴輪もご紹介します。さらに、古くから注目されてきた埴輪や近年再評価がなされた埴輪も合わせて展示します。

 150年後も来館者の皆様にお楽しみいただけるように、東京国立博物館では調査研究や保存修復を継続的に進めて参ります。

『埴輪』といったらこの形式ですね!

猪の埴輪!こんなのもあるんですね。

水鳥!なんとなく白鳥っぽいですね。
台座がしっかりあるのが興味深いです。

建物の埴輪もあったんですね。
これは初めて知りました。

これも面白い。
鶏形の埴輪ですか。

特集『おひなさまと日本の人形』

 3月3日は桃の節句。雛飾りの華やかさに心が和む、おひなさまの季節です。罪や穢れを人形に託して水に流した古代の風習や、平安貴族の子どもたちが行った「ひいな遊び」などが、ひな祭りに発展したと考えられています。祈りを託し、時に一緒に遊ぶという人形のあり方は江戸時代に引き継がれ、女の子のためにおひなさまを飾る行事が全国的に定着しました。

 今年は江戸の豪農の家に伝わった古今雛の名品のほか、江戸時代に製作された多様な雛人形と雛道具の数々を展示します。一緒に展示する地方の特色あふれる素朴な雛の数々には、豪華な内裏雛とは違った手作りのぬくもりがあります。また、当館所蔵の機巧や、祇園祭の山鉾の1つをそのままに写した船鉾人形などをひさしぶりにご覧いただくこととしました。

 日本では、諸外国に例がないほど多彩な人形文化が発達し、確かな技術をもつ職人たちの手によって、芸術的にも完成度の高い人形が、武家や公家ばかりではなく庶民の間でも広く愛されました。これら人形の数々を通して、繊細で美しく、そして可愛らしいものを尊ぶ日本の美意識を感じていただければ幸いです

一人一人、表情が豊かです。
自分の仕事をしっかりこなしている感じが伝わってきます。

からくり付き!
どことなく、みなさん楽しそうです。

祇園祭の山鉾巡業はこんな感じなんですか。
いつか現地へ行ってみたいですね。

色々な種類のひな人形があります。
地方によって作り方が異なる点が興味深いです。

設立150年記念特集・未来の国宝

平家納経(模本)

 国宝「平家納経」(広島・嚴島神社蔵)は、平清盛(1118 ~ 81)が平家一門と共に制作し、平安時代・長寛2年(1164)に嚴島神社へ奉納した『法華経』ほか全33巻の経巻です。そのほとんど全てに金銀箔が散らされ、極彩色の下絵や摺文様が施されていて、表も裏も豪華に荘厳された装飾経の代表作です。

 大正9年(1920)、嚴島神社宮司の依頼を受けて、益田鈍翁や高橋箒庵など当時の財界人・数寄者が「平家納経」模本制作のための寄附をしました。そして、模本制作の第一人者である田中親美(茂太郎、1875 ~ 1975)が家族や弟子と協力して、5年の歳月をかけて見事に作り上げたのです。

 これほどの装飾を一つ一つ写すことは、驚異的な技と言えるでしょう。また、親美は、原本の筆を動かす速さまで計算したかのように自然な筆遣いで経文を書写しています。平安時代に平清盛が結集した美意識の塊を、800年以上の時を超えて田中親美がすべて再現した至宝の一品です。

装飾が煌びやかですね。
美しい…

その他常設展

絵画の中に物語があります。

華やか!
やはり春の時期に着るのでしょうか。

三つ葉葵の威圧感ですよ(;’∀’)

今の時期に使いやすいお皿です。

この掛軸も季節感あっていいですね。

伊能忠敬作の日本図!
全体だけでははく、地域ごとの地図もあったんですね。

素晴らしき根付の世界…

まとめ

前記事の東福寺特別展と合わせて
気が付けば6時間も滞在していました。

魅力的な作品の数々で、まったく飽きなかったです。
時間の都合上、いけなかった場所もあるので
次回はそちらを優先的に観ていきたいと思います。

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